LaTeX入門中? (5)数学関係

 まずは、参考サイトに三つ程追加。そろそろ数学関係の覚書も溜まってきたので、html化しておきます。
 数式を使うなら、とりあえず\usepackage{amsmath}は必要。行列を書くなら\begin{pmatrix}、行列式なら\begin{vmatrix}が自動で括弧を挿入してくれるので便利でした。使い方の感覚はarrayなどに近いけれど、{ccc}などの指定は不要です。AmS-LaTeXの使い方のメモを参考にどうぞ。\usepackage{delarray}っていう方法もあるみたいですがやや使いにくい。

 続いて数式の書き方色々。基本は参考サイトにまとまってるのですっ飛ばし、使い分けについてのメモを。


\begin{equation}
一行の式
\begin{equarray}
複数行の式。
「(右揃え) & (センタリング) & (左揃え)\\」と記述。一行に&を3つ以上書くとエラー。
\begin{split}
=がたくさん出てくる式向け。
equation内などで、一つの数式の途中に改行を入れるのに利用。&は一行に一個のみ使用可能
\begin{multline}
右辺が長い式向け。
複数行にわたる数式に対して、1行目は左寄せ、最終行は右寄せ、他はセンタリングして表示する。数式番号がつくのは最終行のみ。&使用不可。
\begin{gather}
eqnarrayとの違いは、間隔が狭いこと。
\begin{align}
&の手前は全部右寄せするeqnarray。&の個数に制限無し。
\begin{falign}
alignとの違いは、左揃えであること
\begin{array}
equation内などで利用。例えば\begin{array}{clr}とすると、「(センタリング) & (左揃え) & (右揃え)\\」のように記述できる。カスタマイズ性が高い。
\begin{cases}
場合わけに利用。左側に{を自動で補完。&の利用は一つまで。
 他にもaligned,alignat,xalignat,xxalignatなどがあるようです。

 後はコマンド定義関係。
[線形代数用マクロ]
\newcommand{\ve}[1]{\boldsymbol{#1}}
\newcommand{\dif}{\mathrm{d}}
\newcommand{\rk}{\mathrm{rank}}
 \boldsymbolで画面が埋まっていらついたので、上記のようにして\veで短縮化。行列にも使うので、\veって名前はやめた方がいいですね。
 基本的に\newcomand{a}{b}#define a bと思えばいい。\mathrmはフォントをイタリックではなくローマンにする。[1]というのは、一つの引数を取る、という意味。で、とった引数が#1の場所に置かれる。

 その他。行内に$を使って分数を書いた場合などに縮小されてしまうのは、\displaystyleを直前に記入するか、\fracの代わりに\dfracを使うかすればいい。