制御とか

 一泊二日の小滞在とはいえ思ったより疲れていたようで、気がつくと日曜の午後。
 そこから素直にレポートを進めればいいものの、ExcelVBAなんて扱う気になれずに逃避しはじめてしまったのが問題で。結局四時過ぎまで粘る羽目になってしまいました。
 ルンゲ・クッタ法とか数値積分とか。全部アルゴリズムは理解できているはずだけれど、BASICの文法を確認し、課題のプログラムを読み、フローチャートやら実行結果やらをレポートにまとめ、としていると思った以上に時間がかかる。目標ラインまでは終わらなかったものの、四時を過ぎた時点で諦めました。
 それでも、提出に行くと拍子抜け。「ここまではやるべき」と提示されていたラインまで終わっていた人も、他にはいなかったようでした。再提出するかどうかすら問われなかったので、粘る気も無くす。解ききれないくらいの課題量だったのは結局、これらの数値解の求め方を確かに教えましたよ、という体裁を整えるためだけなのだろうか。

 レポート逃避中には、久々に物書き。一時間ほどかけて、結局仕上がったのはプロローグ部分だけ。さて、ここからどう持っていったものか。風化してしまう前に、これだけはなんとか書き上げよう。

 月曜。印象に残った授業はゼミと制御かな。ゼミは毎回の担当者がテキストを解説する方式で、予習は不要とのことだったんですが、予習していないとさすがについていけなさそう。座標変換周りのお話でした。
 ベクトルには、始点を固定した位置ベクトルと、速度や力など始点の存在しない本来の方向ベクトルとが存在する。位置ベクトルも座標系で取り扱おうとしたのがデカルトの功績。そんなあたりが本日一番のtopicでした。普段は意識していなかったことなので。座標変換については、太字と細字の区別は重要だなぁと、それだけ。プリントの印刷の関係で分かりにくかったんです、行列なのかそうでないのか。
 制御はZ変換について。前期に軽く簡単な計算方法は扱っていたのですが、今回初めてその意味が分かりました。Zという時間をずらす演算子を定義しただけで、デジタルな無限数列を簡単に取り扱えるようになる。思わず「うわー、綺麗ー」、と。こうやって様々な計算について取り扱うたび、四則演算ってほんとよくできていると思う。「世にも美しい数学入門」をなんとなく思い出しました。数学って確かに芸術。前期の授業も、この先生が持っていてくれたらなぁ。

 帰りに本屋によると、「彩雲国物語 心は藍よりも深く」が出ていました。今一番好きなシリーズなんですが、ビーンズ文庫って守備範囲外なのでいつも発売後に気づいて悔しい思いをします。
 なんとか自制して設計を優先させましたが、結局布団に入ってから読みきってしまいました。細かく考えながら読むとひっかかりを覚える点は結構あるけれど、それでもこの世界の雰囲気が好きです。